
無意識にマウントを取ってしまう人間の心理 - 超単純かつ効果的な解決法 -
更新日:2021年4月16日
「話題のお店に行った」
「招待制のアプリの会員になった」
「自分が / 自分の知り合いが凄い」
...キリがない。
その上、本質的な意味もない。
・対人の会話において、無意識的にマウントを取ってしまう。
・もちろん、自分もマウントを取られたくない。
・マウントを取らないと気が済まないが、
マウントを取ったところで何も生まれないことはわかっている。
共感できるポイントはありますか。
そう、マウントの取り合いからは何も生まれない。
「脳ある鷹は爪を隠す。」
今回提案する方法はシンプル。
一人称の主語の使用回数を極限まで減らす。
「私」「僕」「俺」「自分」などの主語。
自分のことは話さない、というわけではなく。
主語を変え、視点を変えること。
「私のバッグ」→「このバッグ」と表現すること。
安心してください。カバンを持ち歩いている時点で「このバッグ」が自分のバッグであるという事実は相手に伝わっている。
つまり、この会話における主役を「あなた」ではなく、「バッグ」にするということだ。
一人称の主語には、良くも悪くも強力なエネルギーが宿る。
例えば、「私の〜」や、「私が〜」といった表現。
本質的な、自己表現は素晴らしい。
ただし、競争心と過度な承認欲求から湧き出る表現となると話は別だ。
誰しもが、心の中ではわかっているはず。
マウントを取る背景には、部分的な自信の無さ及び、承認欲求が潜んでいることを。
ここで、具体的な会話の例を。
Aさん:「昨日発表されたC社の靴、素敵だよね。」
Bさん:「あれね。かわいいよね!私の友達がインフルエンサーで、その靴もう持ってるよ。」
(Bさん...「あれね。かわいいよね!」で止まっておけばいいものを。)
このような自然な会話の中でも、「私の〜」が効果を発揮している。
繰り返すが、この会話における主役を「私」ではなく、「靴」にするのだ。
そして、この主役の設定こそが、ステルス(無意識)マウントに終止符を打つためのポイントだ。
「話題のお店に行った」
「招待制のアプリの会員になった」
「自分が / 自分の知り合いが凄い」
やれやれ、どんぐりの背比べでもあるまいし。
お互いがもっと心地よく会話をするために。
まず、主語と視点を変えてみるといい。
「私がそう思う」→「事実、そう思う人がこの世にいる」
「私が今、ボタンを押した」→「今、ボタンが押された」
ほらね。主役を変えるだけで、なんだか面白い。
「私」は...
登場するべき時に、
本質的な何かを伝える時に、
求められた時に登場すればいい。
大丈夫。
何でもかんでも、自分ごとにしなくても。
fin.